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禁煙外来再開しました!

[2021.03.19]

禁煙外来

 喫煙は肺や心臓、脳の血管疾患のリスクを高めてしまうことは皆さんも良くわかっていることと思います。しかし、喫煙は自分だけでなく、副流煙による二次的な健康被害(受動喫煙)も及ぼし、あなたの愛する家族の健康にまで害を及ぼします。なんと日本での受動喫煙の死亡者は年間15,000人と推計されています。 また、家族のいないところ外で吸っているから大丈夫!と思っている喫煙者の方はいませんか?それは大きな間違いです。喫煙後は45分にわたり、息から有害物質が排泄されています。タバコを吸い終わってすぐに、戻ったらそれはタバコの煙を吹きかけているのと同じです。 さらに近年では3次喫煙と言って、煙が付着した紙や衣服、家具などから発がん性を有する揮発性の有害物質が検出されることがわかりました。簡単に言うと“タバコ臭い”というときには発がん物質を吸わせているということです。 最近では加熱性タバコが普及してきており、ニコチンが含まれていないから大丈夫と思われている方もおられますが、ニコチン以外にもホルムアルデヒド、アクロレイン、PM2.5など有害物質はてんこ盛りです。下の写真は中国の大気汚染でPM2.5が368μg/m3の時の写真です。なんと加熱式タバコのPM2.5はこの6倍近い2,000μg/m3になります。 タバコを辞めたいけど自力ではやめられない方、家族や友人から禁煙を勧められているがやめられないで悩んでいる方、私たちが全力で禁煙をサポートします!!

 

喫煙のデメリット

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)のリスク タバコには、血液をドロドロにする血中成分の増加や、血管が固くなる動脈硬化を促す作用があり、狭心症や心筋梗塞を引き起こすリスクが上がります。特に心筋梗塞は死亡率の高い疾患です。  喫煙者は禁煙者に比べて1~14本で2.3倍、15~34本で3.0倍、35本以上で3.1倍ともいわれています。ただし、禁煙するとその死亡率は-47%、53%にまで減らせるといわれております。 ・脳卒中のリスク 虚血性心疾患と同じで動脈硬化を促す作用等により、脳の血管が詰まったり破れたりし、脳に障害を受ける脳卒中を引き起こすリスクがあります。また喫煙者の脳梗塞による死亡リスクは、禁煙者に比べて2-3倍といわれています。また脳卒中は半身麻痺などの後遺症を引き起こす可能性も高い病気といわれています。ただし、禁煙すると、その死亡率は徐々に低下していくといわれています。

がんのリスク 喫煙により、将来がんになるリスクが格段に上がります。たばこ自体に含まれる物質と、それらが不完全燃焼することによって有害物質が生じます。これらの有害物質は、たばこを吸うと速やかに肺に到達し、血液を通じて全身の臓器に運ばれ、DNAに損傷を与えるなど、がんの発生メカニズムのさまざまな段階へ関与していきます。 タバコに含まれる発がん性物質は、70種類以上とも言われており、科学的因果関係も証明されています。 例:鼻腔・副鼻腔がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胃がん、すい臓がん、子宮がん、膀胱がん。その他、肺気腫などの呼吸器の病気の原因にもなります。

 

禁煙外来の流れ

※治療期間は2~3か月、治療費用はニコチネルTTSパッチ約1万2千円、チャンピックス約2万円程度です。 ※過去に禁煙外来に通っていた方でも、初回禁煙外来診察日から1年経過していれば、保険が適応されます。 1, 初回診察 医師に禁煙希望の旨をお伝えください。禁煙に対する意思をより固めていただくために「禁煙宣誓書」を記載していただきます。また呼気に含まれる一酸化炭素の量を測定します。また治療薬の「ニコチネルTTSパッチ」「チャンピックス錠」を患者様の喫煙歴に合わせて処方します。(現在チャンピックスは供給がないためニコチネルTTSパッチのみの処方となります。) 2, 再診(ニコチネルTTSパッチ:2週間後、4週間後、8週間後に再診、チャンピックス錠:2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に再診) 毎回禁煙の状態を確認し、処方を継続していきます。またお仕事など来院が難しい方は、オンラインでも診察が可能です。処方箋もお近くの薬局さんにFAX可能ですので、患者様の生活に合わせて継続できるよう、サポート致します。

治療薬「ニコチネルTTSパッチ」「チャンピックス」とは

 ニコチネルTTSパッチ、チャンピックス錠は、ともに禁煙補助薬の一つです。タバコにはニコチンという、脳内で快楽物質であるドパミンを大量に分泌し気分を良くする物質が含まれていますが、タバコを吸って30分もすればこのニコチンの作用が切れてしまいます。 そのため逆に気分が落ち込んでしまったり、イライラしたりといった離脱症状が出てしまい、また喫煙してしまうという悪循環になります。さらに、ニコチンにはコカインやヘロインといった違法薬物と同程度の依存性があり、タバコを自分の意思で止めることができなくなってきます。  ニコチネルTTSパッチは1日1回皮膚に貼ることで24時間安定して少量のニコチンが体内に吸収されるようにして、ニコチンからの離脱症状(イライラ・集中困難・落ち着かない)を軽減する作用を持っています。  チャンピックスは脳内でニコチンが作用する部位に対して、部分的にニコチンと同じ働きをすることにより、少量のドパミンを放出させ、禁煙することによる離脱症状を軽減し、タバコを吸いたくなる気持ちを和らげる作用を持っています。さらに、チャンピックスを服用しているときに万一タバコを吸ってしまっても、ニコチンが作用する部位をブロックする働きも持っているので、タバコから吸収したニコチンの作用をブロックすることにより、喫煙によるリラックス効果や快感を減らす作用があります。 この作用によっても禁煙をサポートすることができる薬となっております。 ぜひこの機会に禁煙をはじめて、健康な体を目指しましょう。お気軽にご相談ください。

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