メニュー

睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来を始めました

[2021.03.22]

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

眠りが浅い、いびきが激しいなどでお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんな方は睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が止まる病気のことです。
医学的な定義は、無呼吸(10秒以上の呼吸停止)がひと晩7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間に5回以上あることを指します。
また英語のSleep Apnea Syndromeの頭文字をとって SAS(サス)と呼ばれています。

原因

睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病、高脂血症の人など肥満の人が仰向けで寝ることにより、空気の通り道である喉が狭くなり、空気の通り道が一時的につぶれてしまうことで無呼吸を引き起こす「閉塞型」が最も多いとされています。

また「首が太くて、首回りに脂肪がついている」、「下顎が後ろの方に引っ込んでいる」、「舌の付け根が大きい」など、体形が影響することも原因となることもあります。

症状

日中の眠気、集中力の低下、(早朝)高血圧、不整脈、動脈硬化

睡眠中に無呼吸を起こすと、血中の酸素濃度が下がったり、脳が覚醒させられたりします。
そのため呼吸努力が強くなり、胸腔内を陰圧にするため心臓などに負担がかかります。高血圧で薬を飲んでいてもなかなか改善しない場合にはSASが隠れているかもしれません。

治療

軽症の場合は、減量や生活習慣、睡眠指導だけで症状が改善することもあります。しかしある程度症状が進んでしまった方は、持続陽圧呼吸療法(CPAP)という機器を装着し治療します。

CPAPは、寝ているときに鼻にマスクを装着し、空気を送り込んで、気道を押し広げてのどの塞がりを防ぎ、睡眠時無呼吸を予防する機器です。その他、マウスピース、耳鼻科的手術をお勧めすることもあります。

検査、治療開始までの流れ

  1. 診察 日中の眠気や睡眠中のいびきなど、お気軽に医師にご相談ください。診察で検査が必要と診断されると、簡易検査キットの装着方法を説明し、お渡しとなります。※現在、順番待ちとなっております。順番になりましたら、連絡させていただきます。
  2. 検査 説明した手順に沿って2日間測定をお願いいたします。検査後はなるべくお早めに当院に返却をお願いいたします。この検査で、1時間あたりの睡眠中の無呼吸・低呼吸の回数(AHI)を測定し、重症度を確認します。検査自体の費用は3割負担の方で3000円ほどです。
  3. 診察 検査機器返却後翌日以降に結果が判明しますので、ご予約の上ご来院ください。検査の結果をお話しし、必要な場合はCPAP治療を開始します。さらに精査が必要な場合は精密検査機器を手配し、再度無呼吸・低呼吸の回数(AHI)を調べ、CPAP治療の適応を検討します。精密検査の費用は3割負担の方で12000円ほどです。
  4. 治療 簡易検査でAHI40以上もしくは精密検査の結果AHI20以上となればCPAP療法の適応となります。自宅に機器が届くように手配いたします。CPAP治療を開始しますと1か月に1回診察が必要となります。AHI5~19の方はマウスピース治療の適応となりますので、近隣の歯科と連携し治療を行っていきます。

ご心配な方はお気軽にご相談ください

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME