RSウイルス感染症とは?原因・症状・治療方法について解説|【医師監修】救急病院一覧あり

更新日:2022年02月24日

名倉 義人 医師

○経歴
・平成21年
名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事
・平成23年
東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得
・平成27年
東戸塚記念病院で整形外科として勤務
・令和元年
新宿ホームクリニック開院

○資格
救急科専門医

○所属
日本救急医学会
日本整形外科学会

目次

RSウイルス感染症はどのような病気なのか
RSウイルス感染症の症状が出た際に小児科を受診すべきタイミング
子どもの患者が多いが大人も注意
RSウイルス感染症の治療
RSウイルス感染症の感染を予防する方法
参考文献
RSウイルス感染症は主に子どもの間で流行する病気ですが、どのような病気か知らない人も多いのではないでしょうか?
この記事をご覧になると、RSウイルス感染症の症状や感染経路・治療について理解できます。

予防方法についても解説しますので、この記事を参考にRSウイルスに感染する機会を減らしましょう。
また保育園の登園基準についても解説しています。
とくに子どもがいる家庭の保護者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ファストドクター

RSウイルス感染症はどのような病気なのか

それではまず、RSウイルス感染症がどのような病気なのかについて解説します。
RSウイルス感染症とは、RSウイルスが呼吸器系に感染する病気です。

RSとは「Respiratory Syncytial」の略で、「呼吸器の合胞体」という意味です。
RSウイルスが呼吸器に感染すると、呼吸器の細胞が腫れて1つになることが、ウイルス名の由来となっています。

RSウイルスは、ニューモウイルス科の「オルソニューモウイルス属」に分類されています。
同じニューモウイルス科に属するウイルスには、RSウイルスと同じように呼吸器に感染する「ヒトメタニューモウイルス(hMPV)」があります。

RSウイルスは、喉や気管支などの呼吸器系に感染するウイルスです。

RSウイルスは口や鼻から肺までの空気の通り道(気道)に感染しますが、喉より上の「上気道」に感染した場合は、風邪症状が出現します。
一方で、RSウイルスが気管支に到達すると「気管支炎」、肺に到達すると「肺炎」を起こします。

RSウイルスは「A型」と「B型」の2つの血清型があり、A型のほうが重症化しやすいと言われています。[1][2][3][4][5][6][7]

RSウイルスとヒトメタニューモウイルス(hMPV)の違い

RSウイルスとヒトメタニューモウイルス(hMPV)は、同じ「ニューモウイルス科」に属するウイルスです。
両者に違いはあるのでしょうか?

どちらのウイルスも、子どもとくに乳幼児が感染すると、発熱や鼻水・咳に加えて、ゼーゼーとした喘息のような呼吸になり、息苦しさを伴うのが特徴です。

RSウイルスは、約50年前に発見されたウイルスです。
大人が感染しても軽症ですむことが多いですが、子どもとくに乳幼児が感染すると重症化し、細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。

一方でヒトメタニューモウイルス(hMPV)は、約20年前に発見された比較的新しいウイルスです。
10歳になるまでにほぼ全員の子どもが1度は感染し、免疫ができると言われています。

RSウイルスは冬に流行することが多いですが、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は3〜6月にかけて、つまり春に流行することが多いのが両者の違いです。

またヒトメタニューモウイルス(hMPV)は生後6ヶ月以降の子どもが感染することが多いです。
乳幼児が感染した場合でも、RSウイルスと比較すると軽症ですむことが多いです。

どちらのウイルスも、迅速診断キットを使って鼻水で検査を行います。
迅速診断キットによる診断が保険適応となるのは、RSウイルスでは1歳未満、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)では6歳未満です。

またどちらのウイルスも、予防接種や治療薬はありません。
感染した場合は症状を和らげる薬を使い、体調が回復するのを待ちます。
ウイルスに加えて細菌にも感染している場合は、抗生物質が処方されることもあります。[8]

流行時期

次に、RSウイルス感染症が流行しやすい時期について解説します。
RSウイルスは世界中で流行している感染症で、日本では11月から1月に、乳幼児の間で流行することが多いです。

温帯では冬に、熱帯では雨季にRSウイルスが流行しやすいと言われています。

ただし2021年は全国的に、例年よりも早い5月に流行が始まりました。
そのため秋から冬にかけてだけではなく、春や夏もRSウイルスに感染する可能性があり、注意が必要です。[1][2][3][4][5][6]

RSウイルス感染症は近年増加しているのか

RSウイルスは、冬に感染者数が増える感染症です。
しかし2021年は、5月から7月にかけて急激に感染者数が増加し、東京都では7月に過去最高の感染者数を記録しています。
保育所での集団感染例も多く、注意が必要です。[9]

またRSウイルス感染症は、厚生労働省が実施している「感染症発生動向調査」で、小児科で定点把握されている5類感染症の1つです。
全国約3,000か所の小児科定点医療機関から、毎週感染者数が報告されています。

定点把握とは、感染者の発生動向の調査が必要であり、かつ患者の数が多いため全数を把握する必要はない調査のことです。

RSウイルス感染症の場合、小児科の指定医療機関で感染がわかった患者数のみが厚生労働省に報告されます。
つまり、指定医療機関ではない病院や診療所でRSウイルスの感染がわかった子どもや、RSウイルスに感染した成人は含まれていません。
このような調査の特性から、成人のRSウイルス感染者の動向を把握することは困難です。

RSウイルスの感染者は、女性より男性がやや多い傾向があります。
2021年も例年と同じ傾向で、感染者数全体の53%が男性となっており、女性よりやや多くなっています。

また年齢別にみると、3歳以下が全体の90%・5歳以下が全体の99%を占めており、子どもの感染者数が多いことがわかります。
さらに細かくみると、1歳が全体の32%と最も感染者数が多く、次いで2歳が26%、0歳が18%となっています。[10][11]

RSウイルス感染症にかかりやすいのは、どの年齢層が多いのか

RSウイルスは、乳幼児の間で流行することが多いウイルスです。

RSウイルスに対する抗体は、母親から子どもに移行します。
しかし、母親からもらう抗体ではRSウイルスの感染を十分に防ぐことができないため、生後1ヶ月未満の赤ちゃんもRSウイルスに感染する可能性があります。

1歳までに50%以上、2歳までにおよそ100%の子どもが、RSウイルスに感染すると言われています。

RSウイルスは乳幼児の肺炎の約50%・細気管支炎の50〜90%を占めると言われており、乳幼児はとくに注意しなければならないウイルスです。

またRSウイルスは感染力が非常に強いウイルスで、保育園や幼稚園で流行することもあります。
保育園や幼稚園に入園している子どもがいる家庭は、とくに注意してください。[1][2][3][4][5]

RSウイルスは子どもがかかりやすいウイルスですが、介護施設で流行することもあるため、高齢者も注意が必要です。

症状

RSウイルス感染症の主な症状は、「発熱」「鼻水」「咳」の3つです。
軽症の場合は、数日から1週間ほどで少しずつ症状がなくなっていきます。

ただし重症化すると咳がひどくなり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音を伴う咳や息苦しさが出てきます。
咳がひどく息苦しい状態が続いている場合、細気管支炎や肺炎に移行する可能性があるため、注意が必要です。

また新生児がRSウイルスに感染すると、発症後に無呼吸となってしまう可能性があります。
RSウイルスへの感染がわかったら、新生児の場合はとくに、呼吸しているか、苦しそうな呼吸をしていないかなどをしっかり観察してください。

RSウイルス感染症に初めて感染する場合、約70%の子どもは軽症で済みます。
しかし約30%は咳の症状が悪化し、重い肺炎を起こす危険性があります。
また中耳炎になってしまう子どももいますので、耳を痛がっていないかどうかも観察してください。[1][2][3][5][12]

新型コロナウイルス感染症の症状との違いはあるのか

近年新型コロナウイルス感染症が蔓延していますが、RSウイルス感染症と症状の違いはあるのでしょうか?

RSウイルス感染症の主な症状は発熱・鼻水・咳の3つであると解説しましたが、新型コロナウイルス感染症の症状も同様です。

どちらの感染症でも、一般的な風邪で見られる同じような症状が出ます。
そのため、症状だけで両者を判別するのは難しいと言えます。

どちらの感染症でも、患者の周りに感染している人がいるかどうかの情報が大切です。
周りに感染者がいる場合は、必ず医師に報告してください。[13]

RSウイルス感染症は風邪なのか

RSウイルス感染症は風邪の1つです。

1度感染しても、RSウイルス感染症に対する免疫は十分にできないと言われています。
そのため年齢に関わらず、一生のうちに何度も感染する可能性があるのがRSウイルス感染症です。

また大人がRSウイルスに感染しても、鼻水や咳などの軽い症状で済む場合がほとんどです。
しかし乳児、とくに生後数週間から数か月の生後まもない乳児がRSウイルスに感染した場合、肺炎や気管支炎を起こして重症化する危険性があるので、注意してください。[14]

感染経路

次に、RSウイルス感染症が人から人に感染する経路について解説します。

RSウイルス感染症の感染経路は、RSウイルスに感染している患者の咳やくしゃみなどに含まれているウイルスを吸い込む「飛沫感染」が多いです。

またウイルスが付いた物を触った手で、自分の口や鼻を触ってしまい感染する「接触感染」でも感染します。[1][3][4]

子どもの場合、RSウイルスが付いたおもちゃや机・椅子をなめてしまう、あるいはウイルスが付いたものを触った手で自分の口を触ってしまうことで、RSウイルスに感染する可能性があるため、注意が必要です。

机や椅子などの物に付着したRSウイルスは約6時間、手についたRSウイルスは約30分間、感染する力を持っていると言われています。[6][14]

感染してから発病するまでの潜伏期間

RSウイルス感染症の潜伏期間(感染してから発病するまで)は、4〜6日です。
感染してから発病するまで時間がかかるため、保育園や幼稚園でRSウイルス感染症が流行している場合、発熱や鼻水・咳の症状がなくても感染している可能性があります。

子どもの周りでRSウイルス感染症が流行している場合は、普段以上に体温測定や体調の観察をしっかり行い、症状が出ないか確認してください。[1][2][3][4]

RSウイルス感染症の症状が出た際に小児科を受診すべきタイミング

子どもが発熱したり、鼻水や咳が出たりした場合、どのタイミングで小児科を受診すればよいかわからず、迷ってしまうものです。
ここでは、小児科を受診すべきタイミングについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

子どもに以下の6つの症状がある場合、小児科を受診してください。

・苦しそうに息をしている
・咳で夜中に起きてしまう
・咳がひどく吐いてしまう
・顔や唇の色が悪い
・ご飯を食べる量が少ない
・水分を摂ろうとしない

鼻水や咳などの症状が悪化して肺炎を起こしてしまうと、入院での治療が必要になる可能性があります。
上記3つの症状に気づいたら、なるべく早く小児科を受診して医師の指示を仰いでください。[5]

子どもの呼吸を観察する方法をいくつかお伝えします。[13][15]

・苦しそうな表情で呼吸していないか確認する
・服を脱がせて、胸の動きを観察してみる
・息を吸うときに胸がくぼんで、お腹が膨らむような呼吸をしていないか観察する
・息を吸うときに肋骨の間がくぼんだり、肋骨が浮き出たりしていないか観察する
・子どもの口元に耳を近づけた際、ヒューヒューといった音がしていないか観察する

RSウイルス感染症の診断方法

RSウイルス感染症の診断には、迅速診断キットが用いられます。
鼻水や鼻の穴を綿棒でぬぐって、検査を行います。

インフルエンザの検査方法と同じです。
検査結果は約30分で出ます。[6][12]

またRSウイルス感染症は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」で、5類感染症に指定されています。
指定の医療機関(全国に約3,000か所、小児科の定点医療機関がある)から毎週、RSウイルス感染症の患者数が国に報告されているのです。[4]

RSウイルスに感染した場合、保育園や幼稚園に報告は必要なのか

保育園や幼稚園に通っている子どもがRSウイルスに感染したとわかった場合、保育園または幼稚園に報告するようにしてください。

とくに保育園には、RSウイルスに感染すると重症化しやすい1歳未満の園児が入園している可能性があります。
1歳未満の子どもに感染を広げないためにも、子どもがRSウイルスに感染しているとわかったら、できるだけ早く保育園や幼稚園に報告するのがおすすめです。[16]

また感染を報告後は、保育園や幼稚園でRSウイルスの感染が広がるのを防ぐため、通園をお休みすることを検討してください。

RSウイルス感染後に患者がウイルスを排出する期間は、発症する4〜5日前(潜伏期間中)から、発症後は10〜14日ほどの間、約14〜19日と言われています。
患者がウイルスを比較的長期間に渡り排出するため、RSウイルスは周りへの感染力が強いです。

鼻水や咳などの呼吸器症状が落ち着き医師から登園の許可がもらえるまで、保育園や幼稚園をお休みすることをおすすめします。[6][14][15]

RSウイルス感染症の検査は保険適応なのか

RSウイルス感染症の検査は、1歳未満のみが保険適応です。
一部例外があり、入院している子どもやパリビズマブ(一般名シナジス)適応の子どもは、RSウイルス感染症の検査が保険適応になることがあります。

秋から冬にかけてRSウイルス感染症が流行する時期になると、保育園や幼稚園で感染が広まり、子どもに鼻水や咳などの症状があると「小児科を受診して、RSウイルス感染症の検査をしてきてください」と言われる可能性があります。
しかし一部例外を除いて、1歳未満の子ども以外は、RSウイルス感染症の検査は保険適応外です。

また日本では「検査は自費、診察は保険適応」といった混合診療が認められていません。
そのため、入院していない1歳以上の子どもがRSウイルス感染症の検査をする場合、検査で必要な費用に加え、小児科の診察代も自費となってしまいます。
仮に自費でRSウイルス感染症の検査と小児科の診察を受ける場合、約8,000円かかってしまうのです。

保育園や幼稚園から、「子どもに風邪の症状があるので、RSウイルス感染症の検査をしてくるように」と言われた場合、自費で検査と診察を受けなければならず、保護者は困ってしまいます。

「子どもが1歳未満ではなく、保険適応ではないこと」「小児科の先生に検査は必要ないと言われたこと」を保育園や幼稚園に伝えても承諾してもらえない場合は、小児科の先生から直接保育園や幼稚園に伝えてもらうのも1つの方法です。[17]

重症化しやすい子どもの特徴

RSウイルス感染症が重症化するのは、全体の約2%と言われています。[18]
RSウイルス感染症にかかって重症化しやすい子どもの特徴として、以下の6つが挙げられます。

・生後6ヶ月未満
・早産や低出生体重で生まれた子ども
・先天性心疾患
・慢性肺疾患
・ダウン症
・免疫不全症

上記に当てはまる子どもが発熱や鼻水・咳が続いてぐったりしている場合は、早めに小児科を受診してください。[1][5]

重症化して細気管支炎になった場合

RSウイルスが感染して気管支の粘膜が腫れると、「細気管支炎」を起こします。
痰が増え、空気の通り道である気管や気管支が狭くなると、喘息のように「ゼーゼー」とした呼吸になり、息苦しさが出てきます。

RSウイルス感染症が重症化して細気管支炎になってしまった場合、以下のような症状が出ます。

・水のような鼻水
・鼻づまり
・むせるような、ひどい咳
・呼吸数が増える(多呼吸)
・肋骨の下がへこむ呼吸(陥没呼吸)
・呼吸をしない(無呼吸)

細気管支炎では、38.5度以上の発熱はあまり見られません。
一方で咳の症状がひどく、乳幼児では無呼吸になると突然死する危険性があり、要注意です。[6]

子どもの呼吸回数が普段より多いと感じる場合は、安静時の呼吸数を1分間測定してみてください。
安静時の1分間の呼吸数が下記に当てはまる場合は、細気管支炎を起こしている可能性が高いので、小児科の受診が必要です。[19]

・生後2ヶ月以内:60回以上
・生後2ヶ月から1歳:50回以上
・1〜5歳:40回以上

重症化して肺炎になった場合

ウイルスが体の中に入って感染すると、発熱や鼻水・咳といった風邪症状が出ます。
その後、痰と一緒にウイルスが体の外に排出されれば、風邪症状は治ります。

しかし免疫力が低下していると、体の外にウイルスを排出できません。
ウイルスが気管支の粘膜に残ると「気管支炎」を起こし、気管支から肺の先端(肺胞)までウイルスが到達すると、「肺炎」を起こすのです。

RSウイルス感染症が重症化して肺炎になってしまった場合、以下のような症状が出ます。

・38度以上の高熱(5日以上続く)
・鼻水
・痰がからんでいる咳
・脈が速くなる(1分間に100回前後)
・呼吸がしにくい(呼吸困難)
・チアノーゼ
・ぐったりしている
・食欲がない
・激しい咳で嘔吐する

横になったときに痰がからんで咳が出る場合は、子どもを横向きに寝かせて、背中を軽くトントンと叩いてあげてください。

ぐったりして食欲がない場合は、脱水症状を起こしている可能性があります。
上記の症状が悪化している場合は、早めに小児科を受診してください。[20]

RSウイルス感染症の合併症

ここで、RSウイルス感染症の合併症について解説します。
RSウイルス感染症の合併症の中で重症なものは、以下の2つです。

・無呼吸発作
・急性脳症

とくに生後0〜2ヶ月の乳幼児の場合、RSウイルスに感染していても、発熱や鼻水・咳といった症状が出にくいため、注意が必要です。
はっきりとした症状がないためRSウイルスへの感染に気づかず、朝起きたら乳幼児がぐったりしており、病院に行くと重い肺炎を起こしていた事例もあります。

またRSウイルス感染症は、乳幼児が突然死してしまう「無呼吸発作」を起こすウイルスです。
乳児突然死症候群(SIDS)の原因の1つとなっています。

発熱や鼻水・咳の症状がなくても、乳幼児がぐったりしている場合は呼吸の様子をしっかり観察し、異変があればすぐに受診するようにしてください。

呼吸の回数が増えたり、脈が速くなる・遅くなることもあります。

さらにRSウイルス感染症の合併症で怖いものは、「急性脳症」です。
急性脳症はインフルエンザの合併症で有名ですが、RSウイルス感染症でも急性脳症になる可能性があります。

以下の3つにあてはまる場合は、急いで小児科を受診し、医師の診察を受けましょう。

・けいれんが15分以上続いている
・何度もけいれんを起こしている
・けいれんが治まった後、意識が戻らない

けいれん後に意識が戻らない場合は、救急車を呼んでください。[1][18][21]

また乳幼児がRSウイルスに感染すると、中耳炎を合併することが多いです。

中耳炎とは、耳の奥にあり、鼻や口へと繋がっている「中耳」にウイルスや細菌が入り込んで、炎症が起こり膿がたまってしまう病気です。
RSウイルスに感染した後は喉や鼻にウイルスが付着しており、そのウイルスが耳に入って炎症を起こすと、中耳炎になります。

RSウイルス感染症と診断された乳幼児のうち、中耳炎を合併している確率は2歳未満で70%、2歳以上で30%以上と言われており、非常に高い確率です。

また中耳炎は再発率も高く、一旦症状がよくなっても、30%の確率で1ヶ月以内に再度中耳炎を発症しているとのデータもあります。

子どもは中耳炎の症状をうまく伝えられないことが多いです。
そのため、子どもが下記のような状況であれば中耳炎を疑い、小児科または耳鼻咽喉科を受診してください。

・機嫌が悪い
・ぐずって泣き止まない
・耳を気にして何度も触っている

中耳炎を合併した場合、軽症であれば鎮痛剤を投与して経過を観察し、炎症が悪化する場合は抗生物質を投与します。

中等症や重症の場合は、抗生物質を投与して治療を行います。
何度も中耳炎を再発する場合は、鼓膜を切開して膿を出す治療が行われる場合もあります。[24][25]

また発症する頻度は少ないですが、RSウイルス感染症の合併症の1つに「ADH(抗利尿ホルモン)分泌異常症候群」があります。
ADH(抗利尿ホルモン)分泌異常症候群の症状は、以下の3つです。

・食事を摂取しない(食欲不振)
・体がだるく、活気がない(倦怠感)
・うとうとしている(傾眠傾向、意識障害)

RSウイルス感染症の患者がADH(抗利尿ホルモン)分泌異常症候群を合併した場合は、水分を制限し、ナトリウムのバランスを調整する治療を行います。[26][27]

RSウイルス感染症の後遺症

次に、RSウイルス感染症の後遺症について解説します。
RSウイルスに感染した乳幼児は気道が敏感になってしまい、喘息を発症する可能性があるため、注意が必要です。

とくにRSウイルス感染症が重症化して細気管支炎になってしまった子どもは、RSウイルス感染症が治った後、気管支喘息を発症しやすいと言われています。[29]

RSウイルス感染症が治った後も、呼吸機能に問題がないかどうか、定期的に診察を受けるのをおすすめします。
必要に応じて、喘息を予防する薬が処方される場合もあります。[18]

子どもの患者が多いが大人も注意

RSウイルス感染症にかかる患者は、子どもが大半です。
しかしRSウイルス感染症にかかっている子どもを看病している保護者や医療スタッフが患児の咳やくしゃみに含まれるRSウイルスを吸い込み、感染する可能性があります。

子どもの看病のために近い距離で長時間患児と一緒に過ごしている保護者や医療スタッフは、大量のRSウイルスを吸い込んで重症化する危険性があり、注意が必要です。[2]

高齢者が感染した場合

RSウイルスに高齢者が感染した場合、下記のような持病があると、重症化する可能性があるので注意が必要です。

・慢性的な肺や気管支の病気
・心臓の病気

肺や気管支・心臓に持病がある高齢者がRSウイルスに感染して入院での治療が必要になった場合や、重症化して肺炎になってしまった場合、インフルエンザと同じぐらい死亡率が高いと言われています。

またRSウイルスは感染力が強いため、介護施設で集団感染する可能性もあります。
RSウイルス感染症が重症化しやすいのは乳幼児だけと思われがちですが、高齢者も要注意です。[22]

妊婦の感染が疑われた場合

妊婦がRSウイルスに感染したとしても、胎児には影響がないと言われています。
RSウイルス感染症には有効な治療薬がないため、基本的に妊婦は薬を使わず、自身の免疫力で回復を待ちます。

「どうしても薬を飲んで早く治したい」と妊婦が希望する場合は、妊婦が飲んでも支障のない解熱剤や漢方などを処方されることもあります。しかし、RSウイルスに直接効果のある薬はありません。[23]

またRSウイルスは、母乳を介して母親から子どもに移行することはないと言われています。
そのため妊婦が出産後にRSウイルスに感染した場合でも、授乳を続けるのは問題ありません。

ただし母親のくしゃみや咳により、子どもがRSウイルスに感染してしまう可能性はあります。
RSウイルスに感染した母親は、手洗いやうがいをしっかり行うとともに、マスクをした状態で授乳するようにしてください。[29]

RSウイルス感染症の治療

RSウイルス感染症に有効な抗ウイルス薬はありません。
そのため、患者の症状を和らげる治療を行います。

RSウイルス感染症の患者の主な治療は、以下の4つです。[1][3][4]

・吸入
・吸引
・点滴
・酸素投与

上記に加え必要に応じて、気管支を広げる薬や、痰を出しやすくする薬が処方されます。
重症化してしまい呼吸状態がよくない場合は、人工呼吸器をつけて呼吸を助ける治療を行う場合もあります。

RSウイルス感染症の治療①吸入

RSウイルス感染症の患者は、鼻水や痰がたくさん出ることが多いです。
痰を出しやすくするために、生理食塩水または気管支拡張薬が処方されます。

気道に薬剤を噴霧するネブライザーを用いて生理食塩水または気管支拡張薬を吸入すると、痰がやわらかくなり、体外に吐き出しやすくなります。
RSウイルス感染症の患者は鼻水や痰の量が多くなるため、それらが気道を狭くしてしまい、息苦しさを感じます。

痰をしっかり体外に吐き出すことができれば呼吸もしやすくなり、息苦しさが軽減します。

RSウイルス感染症の治療②吸引

RSウイルスに感染すると鼻水や痰がたくさん出ますが、乳幼児や高齢者などの患者は鼻水を噛んだり、痰を自力で吐き出すのが難しい場合があります。
その場合は吸引器を用いて鼻水や痰を吸引し、体外に排出する治療を行います。

家庭でも市販の吸引器で吸引することは可能ですが、奥のほうに溜まっている鼻水や痰を取りきるのは難しいです。
しっかりと吸引できない場合は無理せずに受診し、病院で吸引してもらってください。

RSウイルス感染症の治療③点滴

水分や食事がとれず、脱水症状がある場合は、点滴をすることがあります。
抗生物質はウイルスには効かないため、RSウイルス感染症の患者で脱水症状がある場合、水分や栄養を補給する点滴を行います。

ただしウイルスに加えて細菌にも感染していることがわかった場合は、抗生物質の点滴を行うことがあります。

RSウイルス感染症の治療④酸素投与

RSウイルスの感染により呼吸が浅い、あるいは速くなっている場合、患者が必要な酸素を十分に取り込めなくなっている可能性があります。
その場合は酸素吸入を行い、患者の呼吸を助ける治療を行います。

息苦しさが強く、酸素吸入では呼吸状態の改善が見られない場合は、人工呼吸器を使用することもあります。
人工呼吸器には、口から気管にチューブを挿れる「気管挿管」と、気管挿管せずにマスクを装着して呼吸を助ける「非侵襲的陽圧換気(NPPV)」の2種類があります。

非侵襲的陽圧換気(NPPV)には、「鼻マスク」「口鼻マスク(フェイスマスク)」「顔全体を覆うマスク(フルフェイスマスク)」の3種類があり、マスクには様々な大きさのものがあるため、乳幼児を含めた子どもも使用可能です。[27][29]

気管挿管には、以下のような合併症が起こる可能性があります。

・声帯損傷(気管チューブ挿入時)
・気胸(肺に穴があき、肺の外に空気が漏れてしまう)
・細菌感染(人工呼吸器関連肺炎)

一方で非侵襲的陽圧換気(NPPV)では上記の合併症を起こす可能性が低く、子どもへの苦痛も少なくてすみます。

また気管挿管では、鎮静剤を使い子どもを眠らせて呼吸を管理します。
一方で非侵襲的陽圧換気(NPPV)では、鎮静剤を使わなくても呼吸を管理できるのがメリットです。

ただし、非侵襲的陽圧換気(NPPV)で使用するマスクは圧迫感があります。
非侵襲的陽圧換気(NPPV)のマスク装着を嫌がり外してしまう子どもの場合は、鎮静剤を使うことがあります。[27][29]

患者が入院する場合は吸入や吸引、点滴・酸素投与を行うことが多いですが、入院せずに自宅で様子をみる場合は、できるだけ安静にしてしっかり休むことが治療になります。
また十分な水分補給を行い、しっかりと睡眠時間を確保することも大切です。

自宅に吸引器がある場合は、鼻水を吸い取ってあげてください。
またできるだけ呼吸がしやすくなるように、呼吸が楽な姿勢をとるとともに、自宅では加湿器を使用して、部屋の湿度を適切に保つことも大切です。[6][12][14]

RSウイルスに感染した場合の登園基準

RSウイルス感染症の症状が改善した場合、「いつから保育園や幼稚園に登園してもよいのか」と迷ってしまうものです。
ここでは、RSウイルスに感染した子どもが保育園や幼稚園を休んだ後、症状が改善して登園する場合の登園基準について解説します。

2018年に厚生労働省が作成した「保育所における感染症対策ガイドライン」によると、RSウイルスに感染した子どもが保育園に登園する目安は「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」です。

保育園や幼稚園が指定する「登園届」に保護者が必要事項を記入し、医師に医療機関名や医師名などを記入してもらいましょう。
「登園届」で鼻水や咳などの呼吸器症状が落ち着いていることを証明してもらえれば、登園できます。

ただし発症する4〜5日前(潜伏期間中)から、発症後は10〜14日ほどの間、患児はRSウイルスを排出します。
鼻水や咳の症状がよくなっても、発症してから1〜2週間ほどは、保育園や幼稚園などの人が集まる場所に出かけないのがおすすめです。

またRSウイルス感染症を発症した後は、体の抵抗力が弱まっています。
無理に登園するのは控えたほうが無難です。[12][15][29]

RSウイルス感染症の感染を予防する方法

RSウイルス感染症の感染を予防する方法は、以下の6つです。

・手洗い
・手指の消毒
・マスク
・可能であれば患者との距離をとる
・できるだけ人混みを避ける
・モノクロナール抗体製剤「パリビズマブ(商品名シナジス)」を投与する(重症化の危険性が高い子どものみが投与可能)

RSウイルスの感染を予防する方法について、1つずつ詳しく解説します。

感染予防する方法①手洗い

RSウイルスは、患者の飛沫や手指を介して感染します。
そのため、RSウイルスの感染を予防するためには、十分な手洗いをすることが大切です。

ここで、正しい手の洗い方をご紹介します。[30]

①流水で手をしっかりと濡らす
②石けんをつけ、手のひらをよくこする
③手の甲を伸ばすようにしっかりこする
④指先や爪の間をしっかりこする
⑤指の間を洗う
⑥親指をねじって洗う
⑦手首を洗う

上記の手順通りに、30秒程度かけてしっかり手を洗ってください。
手洗いするタイミングは、以下の通りです。[31]

①外から帰宅したとき
②トイレの後
③食事の前
④調理する前後
⑤手すりやドアノブなど、多くの人が触る場所に触れた後
⑥咳やくしゃみをした後や、鼻をかんだ後
⑦風邪症状のある患者と接した後

上記の手順を2回行えば、感染予防効果をさらに高めることができます。

感染予防する方法②手指の消毒

RSウイルスの感染を予防するためには、しっかりした手洗いを行った後、手指消毒することも大切です。
十分に手洗いを行った後、アルコール擦式製剤で手指消毒を行い、感染を予防してください。

RSウイルスはエンベロープという膜状の構造を持つRNAウイルスで、消毒薬に比較的弱いウイルスです。

アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで消毒すると、RSウイルスを不活性化する効果が期待できます。
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムがエンベロープの膜を壊し、RSウイルスにダメージを与えることができるのです。

手指消毒の手順は、以下の通りです。[31]

①手を乾かす
②消毒剤のポンプを押し切り、適量の消毒剤をとる
③両手の指先に消毒剤をすりこむ
④手のひらに消毒剤をすりこむ
⑤手の甲に消毒剤をすりこむ
⑥指の間に消毒剤をすりこむ
⑦親指に消毒剤をすりこむ
⑧手首にも、忘れずに消毒剤をすりこむ
⑨消毒剤が乾燥するまで、しっかり手や手首にすりこむ

手のひらだけに手指消毒剤をすりこんでも、十分な消毒効果は得られません。
手の甲や指の間はもちろん、親指や手首にもしっかりと手指消毒剤をすりこみ、RSウイルスの感染を予防しましょう。

大人がRSウイルスに感染している可能性がある場合は、子どもがよく遊ぶおもちゃや、触ったりなめたりする可能性のある手すりや机・椅子をこまめにアルコールや塩素系の消毒剤で消毒し、感染予防を行いましょう。[14]

RSウイルス感染症にかかりやすいのは子どもです。
子どもは十分な手洗いやマスクの着用が困難な場合も多いため、RSウイルス感染症が流行しやすい秋から冬にかけては、できるだけ人混みを避けることが感染予防になります。[1][2][3][4][5]

感染予防する方法③マスク

RSウイルスの感染を予防するためには、患者の飛沫を吸い込むのを防ぐため、マスクを装着するのが有効です。

一般的なマスクの中で、不織布マスクが最も感染予防効果が高いと言われています。
できるだけ不織布マスクを装着し、RSウイルスが体内に入るのを防いでください。

子どもはマスクをつけるのが難しかったり嫌がったりする場合もありますが、可能であればマスクをつけ、RSウイルスの感染を予防しましょう。

鼻水や咳などの症状がある大人がやむを得ず子ども、とくに1歳未満の子どもの世話を行う際は、子どもがRSウイルスに感染するのを防ぐため、マスクをして子どもと関わるようにするのがおすすめです。[32]

感染予防する方法④可能であれば患者との距離をとる

RSウイルス感染症に感染しないためには、できるだけ患者と距離をとる必要があります。
しかし子どもが感染した場合、看病する保護者や医療者は患児と近距離で接しなければなりません。

RSウイルスに感染している子どもを看病する大人はしっかりと手洗いや手指消毒を行うとともに、マスクを着用し、できるだけ患児の咳やくしゃみを吸い込まないようにしてください。[1][2][3][4][5]

1歳未満の乳児がRSウイルス感染症を予防する方法

RSウイルスは、1歳未満の乳児が感染すると重症化する危険性があります。
RSウイルス感染症が流行しやすい11月から1月にかけてはとくに、1歳未満の乳児がいる家庭では、RSウイルスから子どもを守るため、以下のような場所にはできるだけ近づかないようにしてください。

・受動喫煙の可能性がある場所
・人混みが生じやすい場所
・風邪を引いた子どもが多数いる場所

たばこの煙を吸うと気道が刺激されるため、RSウイルスに感染しやすくなってしまいます。
すでにRSウイルスに感染している場合も、たばこの煙を吸うことで咳の症状が悪化し、喘息のようにヒューヒューと音がする呼吸になってしまう可能性があり、注意が必要です。

乳幼児がいる、またはRSウイルスに感染した子どもがいる家庭では喫煙しないようにしてください。
また受動喫煙の可能性がある場所へなるべく出かけないようにし、RSウイルス感染症の症状が悪化しないようにしましょう。

1歳未満の乳児に兄や姉がいる場合で、兄や姉に風邪の症状がある場合、できるだけ乳児と兄・姉が寝る場所は別にしてください。
乳児がRSウイルスに感染しにくい環境を作ることも、乳児の感染予防になります。[6]

感染予防する方法⑤モノクロナール抗体製剤「パリビズマブ(商品名シナジス)」を投与する(予防接種はない)

RSウイルス感染症に有効な予防接種はありません。
ただし重症化の危険性が高い子どもに限り、モノクロナール抗体製剤の「パリビズマブ(商品名シナジス)」を投与して、RSウイルス感染症の重症化を予防することができます。

パリビズマブ(シナジス)は重症化の危険性が高い子どものみが対象で、全ての子どもが接種できるものではありません。
またパリビズマブ(シナジス)はモノクロナール抗体製剤で、予防接種とは異なります。

パリビズマブ(シナジス)の投与対象となるのは、以下の6つに当てはまる子どもです。

・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児

パリビズマブ(シナジス)は、RSウイルス表面のタンパク質に特異的に結合する「免疫グロブリン」です。
大変高価な薬で、体重3kgの赤ちゃんに投与する場合、1回約8万円かかります。

パリビズマブ(シナジス)はRSウイルス感染症の流行が始まる頃に投与を開始し、流行している期間も1ヶ月ごとに5回筋肉注射する必要があります。

体重3kgの赤ちゃんにパリビズマブ(シナジス)を投与する場合、1回約8万円の薬を5回投与するため、合計約40万円かかります。
医療費が非常に高額になってしまいますが、パリビズマブ(シナジス)の投与は保険適用ですので安心してください。

パリビズマブ(シナジス)の投与量は子どもの体重によって異なり、体重1kgあたり15mgを投与します。
体重に応じた適切な量を投与するため、パリビズマブ(シナジス)投与前に、毎回子どもの体重測定が必要です。

子どもの体重が急激に増えた場合、次回のパリビズマブ(シナジス)の投与量が増える可能性があります。
「これまでより、子どもの体重の増加が急激かも」と感じた場合は、適切な量の薬剤を準備するため、次回の受診日よりも前に小児科に連絡するようにしてください。[1][6]

今後RSウイルス感染症の予防接種ができる可能性はあるのか

RSウイルス感染症の予防接種は現在治験中で、治験の対象者は以下の3つに当てはまる人です。

・乳幼児
・18〜49歳の妊婦(ワクチン接種時に妊娠24〜36週で、お腹の中の赤ちゃんは1人、治験を実施している病院で出産予定の方)
・60歳以上の高齢者(健康または慢性疾患の状態が安定している方)

2023年以降に、治験の結果が出る予定となっています。
今後RSウイルス感染症の予防接種ができる可能性はありますが、治験の結果により、予防接種ができない可能性もあります。

そのため2021年の段階では、RSウイルス感染症の予防接種ができるかどうかははっきりわからないのが現状です。

RSウイルス感染症に対する予防接種ができれば、乳幼児の重症化を予防できるとともに、後遺症である気管支喘息を発症する子どもが減る可能性があるため、予防接種の開発が期待されます。[34][35][36]

参考文献

[1]厚生労働省「RSウイルス感染症Q&A」

[2]SARAYA「RSウイルス感染症とは?|知っておきたい!家庭の感染と予防」

[3]国立感染症研究所「RSウイルス感染症とは」

[4]東京都感染症情報センター「RSウイルス感染症」

[5]国立成育医療研究センター「RSウイルスが流行しています、ご注意ください!!」

[6]山梨厚生病院「RSウイルスについて」

[7]愛知県衛生研究所「RSウイルス感染症」

[8]東寺やまだクリニック「RSウイルスとヒトメタニューモウイルス」

[9]東京都健康安全研究センター「RS ウイルス感染症の報告数が過去最高!」


[10]国立感染症研究所「IDWR 2021年第21号<注目すべき感染症> 直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況」

[11]厚生労働省「感染症発生動向調査について」

[12]株式会社タウンズ「赤ちゃんのいるご家庭へ RSウイルスってなあに?」

[13]NHK「RSウイルス流行拡大中 症状は? 登園目安は? 調べてみた」

[14]北九州市「RSウイルス感染症の流行について(注意喚起)」

[15]キャップスクリニック「子供がRSウイルスに感染したら?」

[16]小学館HugKum「子供がRSウイルスに感染!保育園への報告や登園許可証は必要?症状やうつる期間、完治目安は?【小児科医監修】」

[17]すぎもとキッズクリニック「RSウイルスの検査について」

[18]お医者さんオンライン「RSウイルス:どんな病気を引き起こすの?感染経路は?検査や治療は?」

[19]Benesseたまひよ「大流行のRSウイルス感染症、例年よりも重症化しやすい傾向が。小児科医たちにも危機感…。予防法は?」

[20]中野子どもクリニック「肺炎」

[21]太陽クリニック「RSウイルスについて」

[22]国立感染症研究所「高齢者のRSウイルス感染」

[23]あんずクリニック産婦人科「風邪の季節」

[24]いのうえ耳鼻咽喉科「RSウイルスによる中耳炎」

[25]キャップスクリニック「こどもが中耳炎になった時は?急性中耳炎・滲出性中耳炎」

[26]Sysmex Journal Web Vol.8 No.1 2007「総説 RSウイルス感染症」

[27]Medical Note「​​赤ちゃんのRSウイルス感染症の治療法―入院は必要?」

[28]大阪南医療センター 母乳育児支援委員会「RSウイルスと母乳育児」

[29]社会福祉法人恩賜財団済生会「RSウイルス感染症」

[30]厚生労働省「手洗い」

[31]花王『細菌やウイルスも洗い流そう!「手洗い」と「手指の消毒」、ここがポイント!』

[32]奈良県感染症情報センター「マスクの効果について」

[33]厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン (2018 年改訂版)」p.87

[34]アストラゼネカ株式会社「アストラゼネカとサノフィ、乳幼児を対象にRSウィルス感染症予防を評価する主要臨床試験を日本にて開始」

[35]さいたま市立病院 新生児内科「ママからの大切なおくりもの」

[36]医療法人社団久福会 関野病院「RS ウイルス感染症 のワクチン開発に ご協力ください」
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