ヒアルロン酸注射の副作用は?対処法やヒアルロン酸注射をやめたほうがいい人についても解説

ヒアルロン酸注入には副作用が7つあることはご存知でしょうか?ヒアルロン酸注入の効果を享受するには、リスクへの正しい理解が大切です。 

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ヒアルロン酸注射の副作用7つ

ヒアルロン酸注射での副作用7つは、以下の通りです。

  1. 腫れ・浮腫み
  2. 痛み・違和感
  3. 内出血
  4. 肌の色味が変わる(チンダル現象)
  5. 血管閉塞
  6. アレルギー反応
  7. 感染症

ヒアルロン酸注射の副作用は、放置で完治が目指せる軽度の症状から重い症状まで様々です。次の項目からは、ヒアルロン酸注射での7つの副作用を解説します。

1.腫れ・浮腫み

ヒアルロン酸注射は、腫れや浮腫みが生じる場合があります。腫れや浮腫みは、3~4日で落ち着く場合がほとんどです。 ヒアルロン酸は切開を要しないため、腫れ・浮腫みが生じたとしてもあまり重症化しません。反対に、以下のようなケースでは腫れや浮腫みが酷くなる場合があります。

  • ヒアルロン酸の注入量を間違えている
  • 注入する部位の皮膚が薄い
  • 施術後に患部を圧迫などで刺激した

過剰な量のヒアルロン酸を注入した場合には、施術部位が腫れぼったい印象になります。注入量の誤りは、施術をおこなう医師の経験が不足している時に起こりやすいです。 注入する部位の皮膚が薄い場合には皮膚の弾力がないため、注入部位が浮腫んだ印象になる場合があります。

2.痛み・違和感

ヒアルロン酸注射は、注入時には皮膚へ注射針を刺して使用します。特に皮膚が薄い顔に注入する施術では、痛みを感じやすいです。痛み・違和感が起きるケースを確認しましょう。

  • 施術中の痛みに不安を感じている
  • 施術直後でヒアルロン酸が馴染んでいない

施術中の痛みは、麻酔で軽減できる可能性があります。しかし、注入量や施術箇所などが不適切なヒアルロン酸注射を受けた場合には、施術後にも痛みを感じる場合があるため注意が必要です。 ヒアルロン酸注射後には、皮膚の突っ張りなどの違和感を感じる場合があります。注入したヒアルロン酸が馴染むにつれて、数日ほどで落ち着く傾向です。

3.内出血

ヒアルロン酸注射は注射針を刺すため、条件によっては内出血が起こる場合があります。内出血は、施術当日よりも翌日以降に起こる場合が多いです。施術前に内出血が起こりやすくなる条件を確認しましょう。

  • 皮膚が薄い箇所へのヒアルロン酸注入
  • 施術後に24時間以内に患部を刺激した

ただし、ヒアルロン酸注入の注射針が原因の内出血の多くは、数日で自然になる場合がほとんどです。小さな内出血なため、メイクでも隠せます。

4.肌の色味が変わる(チンダル現象)

ヒアルロン酸注射を受けた後に、施術箇所が青く見えるチンダル現象が起きる場合があります。チンダル現象は、ヒアルロン酸の注入箇所が浅い場合に、ヒアルロン酸製剤の色が皮膚の外から見える状態です。 通常であれば注入されたヒアルロン酸は体内に吸収されますが、注入箇所が浅い場合にはヒアルロン酸が体内に留まり続けます。

5.血管閉塞

血管閉塞は、ヒアルロン酸の副作用で最も重篤な症状です。本来のヒアルロン酸注射は皮膚の真皮層にヒアルロン酸を注入しますが、誤ってヒアルロン酸を血管に注入してしまった場合に血管閉塞が引き起こされます。 血管閉塞は非常に低確率で起こる副作用ですが、皮膚の壊死や失明などに繋がる副作用です。ヒアルロン酸注射で考えられる血管閉塞の初期症状を確認してみましょう。

  • 黒や紫に皮膚が変色する
  • 湿疹がでる
  • 真っ黒なかさぶたができる

もしヒアルロン酸注射をおこなった後に、血管閉塞の初期症状が見られた場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。 ヒアルロン酸注射をきっかけに血管閉塞を起こさないためには、適切にヒアルロン酸注射を行えるクリニックで施術を受けることが大切です。ヒアルロン酸注射による血管閉塞は、施術者の技術力で予防できます。

6.アレルギー反応

ヒアルロン酸は、体内に存在する物質です。しかし、注入するヒアルロン酸は人工物であるため低確率ではあるものの、アレルギーのリスクがあります。ヒアルロン酸注射でアレルギーが起こるケースは非常に稀なため、アレルギー検査をしない場合がほとんどです。 ヒアルロン酸注射でアレルギー反応が起きた場合には、施術後から数日程度で注入部位が赤く腫れます。対処法は、ヒアルロン酸溶解注射です。ヒアルロン酸溶解注射で、体内に留まっているヒアルロン酸を排出できます。

7.感染症

ヒアルロン酸注射の副作用で起きる感染症は、化膿性関節炎です。 肘や膝の関節にヒアルロン酸を注入した場合に化膿性関節炎が引き起こされます。化膿性関節炎になった場合には、以前よりも関節の痛みが酷くなったり、関節の動きが悪くなったりします。

ヒアルロン酸注射の副作用への対処法3つ

ここではヒアルロン酸注射の副作用を踏まえたうえで、3つの対処法を紹介します。

1.メリット・デメリットを伝えてくれる医師から受ける

ヒアルロン酸注射は、ダウンタイムが少ないことからリスクが少ない施術と認知されていますが、まったくリスクがないわけではありません。 特に、副作用部分を詳しく教えてくれる医師は、患者への配慮を欠かさない良い医師といえます。副作用の説明は、医師にとって利益には直接繋がらない部分なためです。 リスクを正しく認識するためにも、施術前にメリット・デメリットのどちらを伝えてくれる医師から施術を受けましょう。

2.施術者に自分のアレルギー・既往歴を伝えておく

万一のトラブルに備えて、施術者に自分のアレルギー・既往歴などの体質を伝えておくことも大切です。ヒアルロン酸注射によるアレルギーは滅多に起きません。しかし、アレルギーがある場合は、必ず施術者に伝えましょう。 あらかじめアレルギー・既往歴を伝えておくことで、トラブルの予防やトラブルが起きた場合にも迅速な対処が期待できます。

3.複数クリニックのカウンセリングを受けて自分に合うクリニックを選ぶ

クリニックの雰囲気や医師との相性を比較するためにも、複数クリニックでカウンセリングを受けることが大切です。ヒアルロン酸注入は医師のセンスによっても仕上がりが変わるため、腕の良さに加えて細やかに相談できる医師から受けましょう。

ヒアルロン酸注射のデメリット4つとその対処法

ヒアルロン酸注射のデメリット4つとその対処法を解説します。

1.効果は永遠ではない

ヒアルロン酸注射の効果は、永続的ではありません。効果を持続させるためには、適切な施術をおこなえるクリニックで定期的にヒアルロン酸を注入する必要があります。ヒアルロン酸注射の効果を持続させる場合には、半年~1年に1度を目安にヒアルロン酸注射を受けましょう。

2.左右非対称になるケースも

ヒアルロン酸注射は、ほうれい線や目の下など2か所へ同時に注入する場合には左右非対称になる場合があります。左右非対称を避けるためには、ヒアルロン酸注射の技術が高い医師からヒアルロン酸注射を受けることが大切です。 ヒアルロン酸注射が上手い医師は、人間の顔が完全な左右非対称ではないことも踏まえて美しく仕上がるように注入します。

3.不自然な仕上がりになるケースも

ヒアルロン酸注射は、注入するヒアルロンの量が過剰な場合には不自然な仕上がりになる場合があります。注入量による不自然な仕上がりは、医師の技量不足です。評判やカウンセリングで、経験豊富な医師かどうかを判断しましょう。

4.ヒアルロン酸注射に依存するケース

ヒアルロン酸注射は腕の良い医師がおこなうと、たった数分で悩みを解消してしまう施術です。しかしヒアルロン酸注射の効果は永続的ではないため、時間経過で施術直後の状態から離れていきます。 ヒアルロン酸注射に依存する人は、施術部位にヒアルロン酸が残っている状態でヒアルロン酸を注入する傾向です。ヒアルロン酸注射に依存しないためには、適切な状態を見極めて正確な情報を提供してくれる医師から施術を受けましょう。

ヒアルロン酸注射を受けられない人の特徴3つ

最後に、ヒアルロン酸注射を受けられない人を紹介します。ヒアルロン酸注射を検討している場合には、あなたが当てはまっていないか確認しましょう。

1.妊娠中または妊娠の可能性がある人

妊娠中または妊娠の可能性がある人は、ヒアルロン酸注射は受けられません。理由は、ヒアルロン酸製剤が妊娠中の安全性が確立されていないためです。

2.授乳中の人

授乳中の場合には、ヒアルロン酸注射を受けられないクリニックが多いです。授乳中のヒアルロン酸注射が受けられるクリニックの場合には、注入後48時間は断乳するなどのルールがあります。

3.全身性の神経・筋肉疾患がある人

全身性の神経・筋肉疾患がある人は、ヒアルロン酸注射を受けられません。

その他

他にも、免疫機能が低下している方(HIV感染症の方、重度の糖尿病の方、肝硬変の方、免疫抑制剤による治療中の方)はヒアルロン酸注射を受けられません。その他にも、大病を患った経験がある方は、医師に確認しましょう。

ヒアルロン酸注射を後悔なく受けるには副作用への理解が大切

ヒアルロン酸注射を後悔なく受けるには副作用への理解が大切です。リスクを正しく把握したうえで、納得できるヒアルロン酸注射を受けましょう。 [wv_script id=’4883′]