重症花粉症の治療も行っています
今年も2月以降花粉の飛散が始まりました。
当院では、花粉症の患者さんに抗アレルギー剤の内服薬、点鼻薬、点眼薬などを症状に応じて処方しております。
抗アレルギー剤の内服の中には食後に飲む薬、空腹時に飲む薬、効果が強いが副作用(主に眠気)が出やすい薬などがあり、それぞれの患者さんのライフスタイルに合わせて治療を行うことが重要です。
モノクローナル抗体注射
重症の花粉症の患者さんに対して抗IgE抗体オマリズマブ(ゾレア®)を皮下注射する治療も行っております。
対象:12歳以上の抗アレルギー薬などの薬物療法を十分に行っても改善しない患者様
初回に採血を行い、2回目に採血結果を踏まえてゾレアの適応、投与量を決定し注射を行います。内服薬の併用が必要となります。
採血結果によっては適用外となることもあります。(注:初診日から接種することはできません)
舌下免疫療法
根本的な治療を期待される方には舌下免疫療法(シダキュア®)があります。(注:現在全国でシダキュアの出荷が停止しており新規の導入は行っておりません。)
舌下免疫療法とは、病気の原因となるもの(アレルゲンと言います)を少ない量からゆっくり増やして体内にいれて、体質を徐々に変えていく治療です。
治療は1日1回1錠を舌の上に1分間保持していただきます。治療はスギ花粉が飛散していない時期6月頃~1月頃に開始します。
治療期間は3~5年間が推奨されます。
根気がいる治療ですが、根本的な改善が期待できます。
まずはどの治療が一番よいかを一緒に考えていきましょう。