ニキビ跡にレーザー治療は効果ない？症状に合わせた選び方、レーザー以外の治療法を解説

ニキビ跡の治療に有効とされるレーザー治療ですが、「効果がなかった」という情報を見て不安になっている方もいるのではないでしょうか。

レーザー治療にはさまざまな種類があります。また、ニキビ跡の状態も人によって大きく違い、適した治療法を選ばないと思ったような効果が感じられないことがあるので注意が必要です。

そこで今回は、レーザーによるニキビ跡治療で失敗しないためのコツを解説します。ニキビ跡の種類やレーザー治療の比較、レーザー以外のニキビ跡治療についてもまとめているので参考にしてみてください。

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ニキビ跡にレーザーは効果がない？
「効かなかった」と感じる理由

ニキビ跡治療としてレーザーを選んだ方のなかには、効果が感じられなかったと感じる方も一定数います。

では、なぜレーザーは効果がないと感じたのでしょうか。

症状に適したレーザーが選べていなかった

まずは、数あるレーザーのなかから自分に合った機種が選べていなかった可能性があります。

症状に合わせて適したレーザー機器を選ばないと、理想通りの仕上がりにならなかったり、ニキビが再発したりと新たな肌トラブルを招く原因になります。

まずは医師の診察を受け、自分のニキビ跡がどのタイプなのかを正確に見極めることが重要です。その上で、適したレーザー機器を選ぶようにしましょう。

レーザー治療以外の方法が適していることもあるため、選択肢を広げて考えておくことも大切です。

ダウンタイム中に患部を刺激してしまった

レーザー治療後のダウンタイム中に、クリニックから指導された注意事項を守り切れていなかったケースもあります。

レーザー治療後の肌は火傷に近い状態で非常に敏感です。摩擦や紫外線によるダメージを普段以上に受けやすく、ちょっとした油断がもとで炎症が再燃して悪化することもあります。

レーザー治療のダウンタイムは2週間程度が目安です。その期間中は患部の扱いに十分注意し、ダウンタイムを長引かせないように心がけましょう。

必要な照射回数を行っていなかった

ニキビ跡治療に必要な照射回数を最後まで消化していなかった場合もあります。

ニキビ跡治療におけるレーザー照射は、機種にかかわらず3～5回程度は最低限必要です。ニキビ跡の状態によってはさらに回数が必要なこともあり、人によって照射回数に差が出ます。

費用や時間を理由に中途半端なところで治療をやめてしまうと、「効果がない」と感じて失敗したように思ってしまうかもしれません。

レーザー治療の効果を実感したいという方は、自分のニキビ跡の症状に合わせて十分な回数をこなすことが必要です。

ニキビ跡の種類は3つ
それぞれの特徴を解説

ニキビ跡は大きく分けて3つの種類があります。自分のニキビ跡がどのタイプかが分かれば、施術選びの参考になりますよ。

ここでは、3つのニキビ跡の特徴を解説します。

出典：千里皮膚科

色素沈着があるタイプ

炎症によってメラノサイトが刺激されたことが原因で、メラニン色素が大量に分泌されたことでできたニキビ跡です。

メラニン色素が排出されずに肌内部に残ってしまった状態で、ターンオーバーの乱れなどが関係していることもあります。

シミのように見えることもあり、見た目のコンプレックスになって悩んでいる方も多いタイプです。

赤みを帯びたタイプ

炎症が残っており、毛細血管が拡張したまま戻らなくなっている状態のニキビ跡。炎症の度合いによっては自然治癒が難しく、治療を要すること多くなるとされています。

炎症が真皮層まで到達すると治りにくくなるため、抗炎症薬など処方薬を使った治療が必要なケースも。ニキビを無理やり潰したときにも起こりやすいとも言われています。

赤みを帯びたニキビ跡以外に、紫色をしたニキビ跡もあります。

酸素欠乏を起こして紫色に変色したヘモグロビンが色素沈着を起こしたもので、こちらも見た目に大きな影響を与えるニキビ跡です。

くぼんだクレータータイプ

炎症が真皮層に到達してしまい、炎症が治まってもくぼみが残ってしまったのがクレーターです。ニキビの炎症が起きた後に適切な処置をせずに放置してしまった場合に多く見られます。

真皮層ではターンオーバーが起こらないため、炎症によって真皮層に傷がついてしまうとそのまま治らずクレーターになってしまいます。

クレーターは、深さや範囲によってさらに3つのタイプに分かれます。

出典：はなふさ皮膚科

クレーターは自然に治ることはほとんどなく、レーザー治療など専門的な美容医療が必要です。クレーターにタイプに応じて適した治療法が違うので、カウンセリングでよく相談してみてください。

ニキビ跡治療に適したレーザー機器
主な種類と特徴、照射回数の目安を比較

ピコレーザー

ピコレーザーは、従来のレーザー機器よりも短いパルス幅で照射でき、痛みに配慮した施術ができるレーザー機器です。ダウンタイムも比較的短く、ニキビ跡治療にも広く使われています。

出典：にしたんクリニック

ピコレーザーは、ニキビ跡の種類に合わせて3つの照射モードを使い分けることが可能です。

ピコスポット

高出力レーザーを集中的に当てるモード。ニキビの色素沈着をピンポイントで施術できます。1回の施術で効果が感じられることもあり、ニキビ跡の範囲が比較的狭い方におすすめです。

ピコトーニング

低出力レーザーを広範囲にムラなく当てるモード。色素沈着タイプのニキビ跡に有効です。肌全体のトーンアップ効果も期待できます。出力が弱いため、複数回の照射が基本です。

ピコフラクショナル

細かく点状になったレーザーを肌深部に当てるモード。皮膚の再生を促し、クレータータイプのニキビ跡に効果的です。毛穴の開きが気になる方にも適しています。

Vビーム（Vレーザー）

出典：ヤナガワクリニック

Vビームは、赤みを帯びたニキビ跡に有効なレーザー機器です。Vビームは体内のヘモグロビンに反応する性質があり、炎症によって集合した毛細血管を破壊して赤みを抑える効果が期待できます。

もとは赤ら顔やアザの治療に使われていたレーザーですが、最近ではニキビ跡治療のひとつとして認知されています。

施術回数は5～8回程度が目安。治療期間はやや長めになりますが、肌への負担が少なめで施術当日からメイクや入浴も可能です。ダウンタイムが短い施術を希望する方にもおすすめですよ。

フラクショナルCO2レーザー

出典：星の原クリニック

炭酸ガスレーザーを点状にして肌に照射するレーザーです。複数回に分けて照射することで、クレータータイプのニキビ跡に効果を発揮します。

真皮層にわずかな傷をつけてコラーゲン生成を促進するノンアブレイティブレーザーと、表皮層から真皮層にかけて傷をつけるアブレイティブレーザーに分かれます。

フラクショナルCO2レーザーは、1回あたりの施術料金が比較的安いのが特徴です。施術間隔の目安はやや長めで治療期間は長くなりますが、費用を抑えてクレーター治療をしたい方に適しています。

Er:YAGレーザー（エルビウムヤグレーザー）

フラクショナルレーザーの一種で、クレータータイプのニキビ跡に効果的なレーザーです。炭酸ガスレーザーと同じく、照射した箇所の水分を蒸散させて患部を除去します。

エルビウムヤグレーザーの特徴は、水分の吸収率が炭酸ガスレーザーの約10倍であることです。照射する周辺の組織を極力傷つけずに施術できるため、痛みに配慮しながら効率的に処置できます。

出典：すなおクリニック

ダウンタイムも比較的短いですが、出力が弱い分止血作用が弱いのがデメリット。照射した部位から少量の出血がある場合は、止血処置も一緒に行う必要があります。

ニキビ跡治療おすすめ美容皮膚科5選
一目でわかる一覧表

クリニック	品川美容外科	TCB東京中央美容外科	東京美容外科	アクネクリニック	聖心美容クリニック
おすすめ ポイント	ニキビ跡治療の種類が豊富 自分に合う施術が選べる	経験豊富な医師が揃っている 知識豊富で相談しやすい	豊富なニキビ跡治療 悩みに合わせて選べる	アクネマイスターが在籍 ニキビ跡治療専門クリニック	24時間連絡できるサポート 施術後も相談しやすい
ニキビや赤み	4,320円※1 ケミカルピーリング	11,000円 ブラックピール	19,800円 コラーゲンピール（マッサージピール）	12,000円 ケミカルピーリング	16,500円 ベビーピール（ケミカルピーリング）
色素沈着	8,640円※2 フォトシルクプラス	2,040円※5 ライトフェイシャル	27,500円※6 ルメッカ（インモード）	33,000円 IPL光治療	36,300円 ライムライト
浅いクレーターや毛穴縮小	16,500円 ピコフラクショナル 4,320円※3 フラクショナルCO2レーザー	19,800円 ピコフラクショナル	49,500円 ピコトーニング	9,900円 フラクショナルレーザー（CO2レーザー）	77,000円 ピコフラクショナル
深いクレーターや肌質改善	12,960円※4 ダーマペン4	19,800円 ダーマペン4	25,000円 ダーマペン4	8,800円※7 ダーマペン4	29,700円 ダーマペン4
	28,600円 ポテンツァ	ー	ー	110,000円 POTENZA RF（ポテンツァ）	198,000円 ポテンツァ
お得情報	・BMC会員特典で対象施術20%OFF ・店舗により駐車場無料制度あり	・LINE登録でクーポン配布中 ・シニア割 ・交通費補助制度 ・駐車場料金無料制度	・ポイントカード制度	・LINE登録でクーポン配布中	・セイシンポイントクラブ
保証	トラブル発生時は無料で修正・回復を提供	施術の保証や返金制度など、盤石のアフターケア体制	術後、どのようなトラブルであれ対応	公式HPに記載なし	24時間連絡可能の緊急サポート
院数	全国39院	全国89院	全国20院（FC院、提携院含む）	全国3院	全国10院
詳細	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

ニキビ跡治療はレーザー以外でも可能
その他の施術を解説

ニキビ跡治療は、レーザー治療以外にも選択肢があります。

レーザーでは治療できない色素沈着タイプに対応している治療法もあるので、自分の症状に合わせて適した治療法を選んでみてください。

フォトシルクプラス

出典：エルクリニック

フォトシルクプラスは光治療（IPL治療）のひとつで、メラニン粒子の分解に優れているとされる機種です。

炎症が残る赤みを帯びたニキビ跡のほか、色素沈着タイプのニキビ跡にも対応。広範囲に特殊な光線を当てて治療するため、ニキビ跡も含めて肌全体をケアしたい方に向いています。

レーザー治療と併用することも可能です。

ケミカルピーリング

出典：成増駅前かわい皮膚科

皮膚に酸性の薬剤を塗り、皮脂汚れや古い角質層をはがして肌のターンオーバー周期を整える施術です。

幅広いニキビ跡に対応でき、赤みがあるニキビ跡・色素沈着があるニキビ跡に効果的。ごく軽度のクレーターにも効果が期待できます。

毛穴の黒ずみやくすみケアとしても人気の施術で、透明感のある肌を目指したい方にもおすすめです。

ダーマペン

出典：品川スキンクリニック

ダーマペンは、医療用の針で肌に微細な穴を一時的に開け、肌の自然治癒力を引き出す施術です。コラーゲンやエラスチンの合成が促進され、色素沈着タイプのニキビ跡やクレーター治療に適しています。

コラーゲンピールと併用する「ヴェルヴェットスキン」をはじめ、イオン導入など他施術との相性もいいのが特徴。微細な穴から美容成分を肌の深部に届けることができるため、美肌を目指したい方にもおすすめです。

ニキビ跡への治療は、3～5回程度を1クールとしているクリニックも多い傾向にあります。

ポテンツァ

出典：アール美容皮膚科

薬剤を塗布したマイクロニードルを刺し、先端から高周波（RF）を照射して肌の再構築を促進する施術です。クレータータイプのニキビ跡に適しています。

ダーマペンと似たような施術ですが、熱エネルギーを利用して施術する点が違います。さらに、「ドラッグデリバリーシステム」によってピンポイントに薬剤を注入できるのも独自のポイントです。

出典：MBC・麻布十番（皮膚科・美容皮膚科）

先端部分以外には熱が通らない構造のため、肌へのダメージを最小限に抑えながら施術できます。また、フラクショナルレーザーでは届かなかった真皮層深部にエネルギーを照射できるため、根が深いニキビ跡にも対応できるのも強みです。

ニキビ跡治療しても再発する？
ニキビを繰り返さないためのポイント

必要な回数を最後まで治療する

ニキビ跡治療は1回の施術で済むことは少ないので、自分の症状に必要な回数を医師と相談し、中断せず最後までやりきることが大切です。

ニキビ跡の治療回数は、ニキビ跡の種類や炎症の有無、進行度などによって変わります。

軽度であれば3回程度の施術で済むこともありますが、ニキビを繰り返している場合などは5～10回程度の治療が必要になるケースも。施術回数は、カウンセリング時に医師と相談して決めましょう。

生活習慣の乱れを見直す

ニキビを繰り返している方は、食事や睡眠といった生活習慣の乱れが原因かもしれません。一度生活リズムを見直し、ニキビができにくい体づくりに挑戦してみてください。

野菜や果物を取り入れてビタミン類を摂る、意識して良質な睡眠時間を確保するなどの工夫がおすすめ。ニキビ対策だけでなく、日々の健康にも役立ちます。

スキンケアを徹底する

肌を常に清潔に保つためにも、洗顔と保湿をセットで毎日続けましょう。

洗顔するときはゴシゴシこするのではなく、洗顔料を十分泡立ててから優しく洗います。コスメは保湿成分が充実したものがおすすめ。保湿成分としてヒアルロン酸やセラミドなどが含まれているものを選んでみてください。

年間を通して日焼け対策も必要です。日焼け止めをこまめに塗ったり、帽子や日傘などのグッズを活用しましょう。

まとめ

レーザーによるニキビ跡治療は、自分に合ったレーザー機器を選んで必要な回数を最後まで消化することが重要です。

レーザー機器にはさまざまな種類があり、クリニックによっても導入している機器が違います。事前に自分のニキビ跡の種類を知り、ぴったりのレーザー機器があるクリニックを選ぶのがおすすめです。

症状によっては、レーザー治療以外の施術が適していることもあります。カウンセリングを活用して、自分のニキビ跡に合った治療法を選んでみてください。