目の下にあるクマの種類とその原因ってなに?治療方法やセルフケアでできることを解説

気づかない間にできている目の下のクマはいくつか種類があり、ケアできる場合もあります。そこで、クマの種類と原因とケアについて詳しく解説していきます。クマに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 青クマは血行不良などが原因
おすすめ治療はグロースファクター注射

>青クマの原因は目の周りの血行不良などあり、目元周囲の皮膚は非常に薄いため、皮膚の下に走っている毛細血管が透けて見えます。

日常的な原因として、パソコンやスマホの使いすぎ、寝不足、疲れの蓄積、運動不足やストレス増加による自律神経のバランスの乱れなどが挙げられるでしょう。

おすすめ治療は注射や注射に経結膜脱脂法を併用する方法があります。

1-1. 青クマか見分けるポイント

目の下を指で引っ張ってみるとクマが薄くなる場合は、青クマに該当する可能性が高いです。 皮膚を引っ張っても青クマの原因である皮膚下の色味は動かないので、簡単に青クマか否かを判断することができます。

また青クマは、他のクマと比べてもコンシーラーなどの化粧品で隠しやすい特徴があるでしょう。

1-2. 青クマの治療方法

青クマを治療するためには、グロースファクター注射が効果的です。真皮層に成長因子を注射することで細胞を刺激し、徐々にコラーゲン・エラスチン生成を促進させる方法です。

また、目の下にある程度ふくらみが見られる場合は、グロースファクターと目の下の余分な脂肪を取る経結膜脱脂法の併用がおすすめです。

1-3. 青クマはセルフケアできる?

青クマは、血行を良くするための生活習慣を見直すことが重要です。パソコン・スマホの使用時間を減らす、十分な栄養を取るようにする、睡眠時間と睡眠の質を高める、ストレス解消法を見つけるなど見直すことがポイントです。

また、温かい飲み物を飲む、きちんと湯船に浸かる、蒸しタオルで目を温めるようにするなど、血流を良くするためのセルフケアも効果的なので実践してはいかがでしょうか。

1-4. コンシーラーで青クマを隠せる?

青クマは目の下の毛細血管の色味が原因なので、コンシーラーで隠すことができます。特に相性が良いコンシーラーカラーは、血行を良く見せてくれるオレンジ系のコンシーラー・コントロールカラーです。

青の捕色であるオレンジを組み合わせることで、クマの青みを和らげてクマを隠すことができます。最後にファンデーションやパウダーでぼかすことで、違和感なく自然な感じでなじませることができるでしょう。

2. 茶クマは色素沈着が原因
おすすめ治療は外用塗り薬

茶クマができる原因は、肌の擦り過ぎによる摩擦ダメージや紫外線により色素沈着が起こって茶色に見えることが挙げられます。また、メイク汚れなどが原因でメラニン色素が沈着し、目の周りが茶色っぽく見えるケースもあります。

メイク落としや洗顔時に目の周りをゴシゴシ強くこするクセがある方は、茶クマができやすい人の傾向にあるので注意が必要です。

2-1. 茶クマか見分けるポイント

正面や上を向いて見た時に色味に変化がなく、目の下や目じりを指で引っ張ってもクマが薄くならない場合は、茶クマである可能性が高いです。茶クマは皮膚自体に直接沈着した色素が付いている状態なので、皮膚を動かすと色味も一緒にくっついて動く特徴があります。

また、アイライナーやマスカラのメイクが残りやすい粘膜近くのまつ毛の生え際が茶色っぽくなっている場合も、メイク落とし不足による茶クマである可能性が高いでしょう

2-2. 茶クマの治療方法

美容クリニックにて、メラニンを抑える効果のあるハイドロキノン外用、トレチノイン・ハイドロキノンの塗り薬での治療がおすすめです。また、ピコトーニング、色素沈着治療レーザーでメラニンを徐々に破壊し、肌のターンオーバーを改善することで茶クマの改善が見込めます。

2-3. 茶クマはセルフケアできる?

セルフケアでできることは2つあり、茶クマを改善する際は化粧落としや洗顔時に擦り過ぎないようにすること、肌のターンオーバーを整えてメラニンを肌から排出させるために保湿を十分に行うことが大切です。 また、紫外線対策も怠らないようにしましょう。

保湿ケアに加えて、日焼け止めを欠かさず塗ったり、外出時に日傘や帽子を使用するよう意識しましょう。また、美白効果が期待できる内服薬の服用や、色素沈着を防ぐ効果があるビタミンCを多く含む果物や野菜を食べることもおすすめです。

2-4. 茶クマ対策にアイクリームも

ビタミンCなどが含まれたアイクリームも、茶クマ対策において効果的です。ビタミンCが配合されたメラニンの生成を防ぐタイプと、ハイドロキノンが配合されたメラニンを薄くするタイプの2種類が存在します。

茶クマの色味が強い方は、両タイプのアイクリームでケアを行うことで効果を実感しやすいでしょう。ただし、ハイドロキノンはメラニンを薄くする効果がありますが、成分が強すぎるアイクリームを使い続けた場合、「白斑」という肌が白く色ぬけする副作用が現れる恐れがあるため注意してください。

医師と相談の上、長期間の使用はできる限り控えるようにしましょう。

2-5. コンシーラーで茶クマを隠せる?

茶クマとの相性が良いコンシーラーは、肌色補正効果のある肌なじみのよいイエローやイエローベージュがおすすめです。イエロー系は日本人の肌に違和感なく馴染みやすいので、茶クマを違和感なく目立たなくすることができます。

また肌の色やクマが濃い場合は明るいイエローでは十分にカバーしきれないこともあるので、その場合はオレンジ系のコンシーラーや濃い目のイエローベージュがおすすめです。

また、パープル系の下地は肌のくすみを飛ばして透明感をプラスしてくれる効果があるので、コンシーラーと併用もよいでしょう。

3. 黒クマはたるみや加齢が原因
おすすめ治療は経結膜脱脂法

黒クマは、皮膚のコラーゲンが加齢や紫外線の影響で減少することで目の筋肉の周りにくぼみができることが原因です。また、加齢とともに皮膚や筋肉が弱まることで目の下の皮膚がたるみ、目の下の脂肪である「眼窩脂肪」が前に押し出されることで、皮膚にふくらみができます。

それにより、目の下に影ができることも黒クマができる原因の一つです。 その他にも、水分不足、睡眠不足や塩分の摂り過ぎ、ホルモンバランスなどで目の下にもむくみが生じた際、ふくらみの下に影ができることも原因としてあげられます。

3-1. 黒クマか見分けるポイント

鏡を手に持って仰向けになり、そのまま上を向いて鏡を覗いてみるとクマの色が薄くなる場合は黒クマの可能性が高いです。 黒クマは目の下のたるみやくぼみなどが原因なので、上を向いて重力が働くことで皮膚のたるみが引っ張られ、クマが薄くなるという黒クマ独自の特徴があります。

また、目の上を引っ張るとクマの色味が薄くなる場合も黒クマである可能性が高いでしょう。

3-2. 黒クマの治療方法

黒クマの治療方法は、目の下の脂肪を取り除く経結膜脱脂法です。目の下にある余分な脂肪を取り除くことで、目元をスッキリさせることができます。皮膚や筋肉のたるみも強い方は、下眼瞼切開によるたるみ取りと経結膜脱脂法の併用がおすすめです。

3-3. 黒クマはセルフケアできる?

黒クマを薄くするセルフケアが2つあり、目の周りにある眼輪筋、顔全体の表情筋という筋肉を鍛えることで、目のたるみ・くぼみを軽減することができます。また、洗顔後に保湿成分のアイクリームを塗って皮膚にうるおいを与えることで、目の下の影がなくなり黒クマが目立ちにくくなります。 

ただし、目の周りの皮膚は非常に薄いので、刺激を与えすぎると逆に肌のたるみやシミ・しわの原因にもなるため、アイトレーニングやアイクリームを塗る際は皮膚に刺激を与えすぎないよう優しく行いましょう

3-4. コンシーラーで黒クマを隠せる?

黒クマは目の下の陰が原因のため、他のクマと比べてコンシーラーで隠しにくい傾向があります。黒クマを隠したい際は、肌なじみのよいベージュ系や血色を良く見せてくれるオレンジ系のコントロールカラーのコンシーラーを使うことがおすすめです。

ベージュやオレンジは陰になじむ色なので、クマの色味を中和し、クマが目立たなくなり血色感を出すことができます。コンシーラーの他にも、なるべく明るめのイエロー系やパールタイプの下地も併用して、できる限り影を飛ばしましょう。

4. 赤クマは眼窩脂肪を包んでいる膜のゆるみが原因
おすすめ治療は経結膜脱脂法

赤クマの原因は、眼球を支える眼窩脂肪を包んでいる膜がゆるみ、目の下の脂肪が前方へ飛び出すことで引き起こします。 脂肪が目の周りにある眼輪筋を圧迫することで、筋肉が透けて見えてしまい、赤色のクマとなって目立つといわれています。

また、毛細血管が拡張することで目の下が赤っぽく見える場合もあり、特に目の下の皮膚が薄い方、色白の方に赤クマができやすいようです。

4-1. 赤クマか見分けるポイント

赤クマの色は茶クマとよく似ていますが、目元にぽこっとした膨らみが出ているような場合は眼窩脂肪が突出している症状に当てはまるので、赤クマに該当する可能性が高いです。

また、赤クマは眼窩脂肪の突出によって組織が圧迫されている状態なので、頬骨辺りの皮膚を下に引っ張ると赤みが増す状態の場合は赤クマである可能性が高いです。照明が暗い部屋だとクマの色が見えにくいので、屋外などの明るい場所で色味をチェックしてください。

4-2. 赤クマの治療方法

赤クマの治療は黒クマの治療と同様に、眼窩脂肪を除去することで解消することができます。眼窩脂肪を除去する際は、まぶたの裏側を小さく切開して脂肪を除去する経結膜脱脂法を行えば、傷跡やダウンタイムを最小限にして目元の膨らみを解消することが可能です。

赤クマは自然に解消するものではなく、そのままに放置してしまうと症状が悪化して解消が難しくなってしまう場合もあります。そのため、クマができたと気づいた段階で早めの治療を心がけましょう

4-3. 赤クマはセルフケアできる?

セルフケアのみで赤クマの解消は難しいです。ただ、パソコン・スマホの使いすぎによる眼精疲労などによる影響が大きいので、赤クマを悪化させないセルフケアを怠らないようにすることをおすすめします。

日頃からパソコン・スマホを使いすぎないようにする、蒸しタオルなどで目元を温めるケアを心がける、アイマッサージを行うようにするなどの目を労わるためのセルフケアが有効です。

5. まずは自分のクマの原因を知ることが大切

クマの種類や原因、治療法、セルフケアについて詳しく解説しました。クマの種類によって原因と対策が異なるため、知識のないままケアをしても、改善が見られないというケースもあります。誤ったセルフケアでクマが悪化しないよう、まず原因を知るところから始めてみましょう。
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