エラボトックスは老けるって本当?老けたと感じるケースや対策を解説
短いダウンタイムで小顔を目指せる施術として人気のエラボトックス。ただ、「エラボトックスをすると老ける」という声もあって、施術するべきか迷っている方も多く見られます。
エラボトックスで老けないためには、施術の特徴や老けて見える理由を事前に知り、施術前からきちんと準備しておくことが大切です。
そこで今回は、エラボトックスで老けたと感じる理由や、老けて見えやすい方の特徴を解説します。満足のいく施術をするためのポイントも紹介しているので参考にしてみてください。
エラボトックスとは
基本と効果を解説
エラボトックスは、ボツリヌス菌から抽出した成分をエラの筋肉(咬筋・こうきん)に注射する施術です。薬剤の成分には筋肉の動きを抑える作用があり、食事や会話などで発達した咬筋を休ませて小さくすることで小顔を目指します。
メスを使わずに施術できるのでダウンタイムが短く、誰にも気づかれずに受けられるのも大きな魅力。使用する薬剤にはジェネリック医薬品もあり、費用を抑えて施術できるのもポイントです。
小顔効果だけでなく、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方にもおすすめ。筋肉の緊張から来る肩こりや頭痛の緩和につながることもあり、さまざまなシーンで活用されている施術です。
出典;品川美容外科
施術の詳細はこちら
施術名:プチ小顔術(アラガン社ボツリヌス注射)
施術内容:アラガン社ボツリヌス・トキシン注入でお顔のエラの張りを改善する治療(2倍量)
料金:8,550円(税込9,410円)~35,920円(税込39,520円)
リスク:内出血:1週間位出る場合あり。
治療期間・回数:1回・1ヶ月後
問い合わせ:0120-735-900
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エラボトックスをすると老ける?
老けたと感じるケース3つ
エラボトックスにはさまざまな効果が期待できます。ただ、なかには「エラボトックスで老けた気がする」「思ったようなフェイスラインにならなかった」という声もあります。
ここでは、エラボトックスで老けたと感じるケースを3つ紹介します。
①頬がこけてしまった
まずは、エラ周りの筋肉を収縮させたことで、かえって頬がこけてしまったというケースです。
特に、薬剤の注入量を多くしすぎてしまったり、注射間隔を守らず短期間で施術を繰り返してしまった場合、必要以上に筋肉が落ちてしまうことがあります。
結果としてげっそりと痩せたような印象になってしまい、老けて見えることがあるので注意が必要です。
②皮膚がたるんでしまった
エラボトックスの注射をした後、皮膚がたるんでしまったというケースもあります。
エラボトックスの作用で筋肉が収縮した後、周りの皮膚も筋肉のボリュームに合わせて一緒に縮んでいくのが普通です。しかし、人によっては十分に皮膚が引き締まらず、たるみとして残り続けてしまうことがあります。
③元に戻ってしまった
エラボトックスをしたにも関わらず、一度引き締まったフェイスラインが元に戻ることで「老けた」と感じる方もいます。
ただ、エラボトックスは元に戻ることが前提の施術です。時間の経過とともに薬剤の効果が切れてくるため、3ヶ月~半年程度の頻度で打ち直す必要があります。
小顔効果をキープするためには繰り返し施術することが必要だと分かっていれば、「元に戻った=老けた」と思わずに済みますね。
エラボトックスで老けやすい人とは?
失敗しやすい人の特徴を解説
エラボトックスは、妊娠中や持病があるなど一部の方を除けば誰でも受けられる施術です。ただ、顔立ちや肌質などによっては老けて見えやすい方もいます。
ここでは、エラボトックスで老けて見えやすい方の特徴をまとめました。
もともと頬がこけている人
頬周りのボリュームがもともと少ない方は、エラボトックスによって老けて見えやすくなります。
エラボトックスで咬筋が収縮することで、頬がこけていた部分が強調されて老け顔になってしまう可能性も否定できません。
頬骨が目立つ骨格の人
骨格の構造上、頬骨の部分が出っ張って目立つ方も注意が必要です。前述の頬がこけている方と同じように、咬筋が小さくなることで骨格がより目立つこともあります。
エラボトックスが作用するのは筋肉だけなので、骨格の構造を変えることができません。
頬がこけている方、頬骨が目立つ方がエラボトックスを受けるときは、顔全体のバランスを考えつつ、薬剤の注入箇所や量を慎重に判断してもらいましょう。
皮膚が薄い人
皮膚の厚みが薄い方も、エラボトックスで老けて見えやすいとされています。
皮膚が薄い方は施術後のたるみが出やすく、実年齢よりも老けて見えてしまうことも。また、敏感肌の方も施術による刺激を強く感じることがあります。
普段から肌が弱いと感じている方、皮膚が薄いと言われたことがある方は、施術によるたるみやダメージが原因で老けて見えるかもしれません。
年齢肌が気になる人
ある程度年齢を重ね、たるみやシワが気になり始めた方も注意が必要です。
年齢肌は弾力性が弱くなっており、エラボトックスの施術によるたるみが出やすい傾向にあります。
日常的にスキンケアに力を入れている方でも、たるみが出る可能性は否定できません。施術前に、医師とよく相談してから施術を受けてくださいね。
「多く打てば効果が上がる」と思った人
顔立ちや肌質に関係なく老けて見えやすいのが、エラボトックスの薬剤を多く打ちすぎてしまった場合です。
エラボトックスの注入量は人によって適量が違います。多く打てばその分効果が強くなるのは事実ですが、自分に合った量を守らないと頬がこけて老け顔になってしまいますよ。
また、目に見えた効果が感じられなかったからといって、医師が指定した間隔を空けずに追加施術してしまった場合も老けやすくなります。
エラボトックスの効果は、1ヶ月~2ヶ月程度かけて徐々に現れてくるものです。1回の施術で「失敗した」と思って他院で施術すると後悔することになるので、医師に説明された期間はじっくり待つようにしてください。
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エラボトックスで老けないために
押さえておくべき3つのポイント
エラボトックスで老けないためには、実際に施術する前にエラボトックスの特徴を正しく知り、医師やスタッフとしっかりコミュニケーションを取ることが重要です。
ここでは、施術前に知っておきたいポイントを3つ解説します。
①適切な量と治療間隔を守る
エラボトックスで老けないためには、薬剤の適切な量と治療間隔をきちんと守ることが大切です。
咬筋の大きさを確認する
まずは、経験豊富な医師に咬筋のボリュームを的確に診察してもらいましょう。その上で、希望する仕上がりイメージと照らし合わせて適切な量を決めていきます。
エラボトックスの効果が続くのは3ヶ月~半年程度。治療間隔は、エラボトックスの効果が薄れてくるタイミングを見計らって設定します。
持続期間には個人差あり
かみ合わせや食いしばりの癖などがあれば短いスパンで打ち直すことが必要に。一方で、エラボトックスを数回繰り返している方は、咬筋を段階的に小さくしているので効果が長持ちすることもあります。
いずれにしろ個人差が大きいので、医師と相談して適切に治療を進めましょう。
②エラ張りの原因を見極める
そもそもエラ張りの原因が筋肉の肥大以外にある場合は、エラボトックスではうまく小顔にならないこともあります。
骨格や脂肪が原因の場合
顎周りの骨格が原因でエラが張っている場合もあれば、顔周りの脂肪が原因で小顔に見えない場合も。原因をよく見極めた上で、ぴったりの治療を選ぶことも重要です。
施術としては、骨格が原因の場合はエラ削りが、脂肪が原因の場合は脂肪溶解注射や脂肪吸引が適しています。
自分に合った治療プランを立てる
さまざまな可能性を考慮して、的確に診察してくれる医師を選ぶことも大切。複数のクリニックや医師のカウンセリングを受けて、自分が納得できる治療プランを提案してくれる医師を探しても良いですね。
③他施術との併用も検討する
エラボトックスと、ほかの美容医療を一緒に行うこともおすすめです。
美肌治療との併用で肌質をカバー
年齢を重ねた方や皮膚が薄い方は、エラボトックス単体で受けると老けて見える可能性があります。より仕上がりをきれいにしたい方は、美肌治療と併用することも検討してみてください。
エラボトックスとよく併用されるのは、ヒアルロン酸注射・ダーマペン・医療ハイフなどです。
例えば、エラボトックス施術から1ヶ月後に医療ハイフを行ってたるみを引き締めるといった施術もできます。肌悩みも含めて、カウンセリングで確認してみるのもおすすめです。
施術する順番に注意する
施術によっては、エラボトックスよりも先に行わなければならないものもあります。他施術との併用を考えている方は、カウンセリングのときにスタッフに相談してみましょう。
クリニックによっては、エラボトックスと他施術をセットで提供しているところもありますよ。
エラボトックスのよくある質問
気になる6つのポイントQ&A
①エラボトックス効果のピークはいつ?
エラボトックスの効果は、早ければ施術から2~3日程度で感じられる場合もあります。
多くの場合は、2~3週間後に咬筋の収縮が分かるように。さらに1ヶ月~1ヶ月半程度をピークとして小顔効果が実感できる傾向にあります。
その後徐々にエラボトックスの効果が薄れていき、施術から3ヶ月~半年程度で2回目以降の注射施術を行います。
②エラボトックスは40代・50代でも打てる?
エラボトックスの施術自体は年齢制限がありません。したがって、40代~50代でも施術は可能です。
ただし、40代以降のエラボトックスできれいに仕上げるには、他施術を組み合わせた年齢肌への対策も必要な場合もあります。
また、注入する箇所や薬剤の量などをより細かく設定することも重要です。エラボトックス施術の経験が豊富で、年齢肌に対応した的確な治療が受けられるクリニックを探してみてください。
③エラボトックスのおすすめの単位数は?
エラボトックスの薬剤は単位数で数えます。まれに「〇cc」と記載されたクリニックもありますが、実際に使用している単位数とは違うので注意が必要です。
エラボトックス製剤は、通常の場合は40~60単位程度で設定されています。ただ、実際の治療に何単位が必要なのかは人によって違うため、おすすめの単位数というものは存在しません。
薬剤の単位数は、咬筋の発達具合や年齢、仕上がりイメージによって左右されます。医師とよく相談の上、適切な量を注入するように意識してください。
④「2倍量」「3倍量」って何?
エラボトックスを実施しているクリニックの公式サイトでは、ときに「2倍量」「3倍量」といった記載がされていることがあります。
文字通り、通常の薬剤量の何倍かということを指しますが、そもそも通常量が何単位なのかがクリニックによって違うことも。多ければ多いほど良いわけではないため、まずは通常量の単位数を確認した上で検討するのがおすすめです。
咬筋の大きさによっては、通常量でも十分効果が感じられる場合もあります。高い効果を狙って欲張らず、適量を適切な間隔で打ち続けることを覚えておきましょう。
⑤エラボトックスは一生打たないといけない?
エラボトックスは継続して打つことが必要な施術ですが、一度始めたらやめられないわけではありません。
治療期間を自由に決められるのも、エラボトックスの利点と言えます。
また、エラボトックスは繰り返し打つことで咬筋の発達スピードが落ちていく性質があり、回数を重ねるごとに輪郭が元に戻るスピードも落ちていきます。
施術を始めた当初に比べると徐々に治療間隔が空いてくるケースも多いため、少しずつ負担も軽減されることが予想されます。
⑥エラボトックスを途中でやめたらどうなる?
もともとエラボトックスの効果は永久に続くわけではありません。エラボトックスの注射をやめれば、咬筋の発達が再開して輪郭が元に戻ります。
あくまで元の状態に戻るだけで、反動でエラが急に大きくなったり、老け込みが加速することはありません。
エラボトックスは打ち続けても体に悪影響を与えることはほとんどないとされています。ただし、年齢や体質などによっては個人差があるため、エラボトックスの施術を中断・終了したいときは医師に相談することをおすすめします。
エラボトックスの施術は適切に
老けないためにしっかり準備を
エラボトックスは、比較的手軽にできる小顔術として人気がありますが、施術の仕方によっては老けて見えてしまうリスクもあります。
エラボトックスで老けて見える原因は、適切な施術を行っていなかったこと、肌や骨格が老けて見えやすい特徴にあてはまるなど、さまざまなことが考えられます。
まずは施術前のカウンセリングで、自分にとってエラボトックスが適した治療法であるかを医師に判断してもらうのがおすすめ。年齢肌が気になる方は他施術との併用でカバーできる場合もあるため、専門家とよく相談しながら検討してみてくださいね。